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Version: v7

React Lifecycle

このガイドでは、Ionic React アプリケーションで Ionic のライフサイクルイベントを利用する方法について説明します。

Ionic のライフサイクルメソッド

Ionic は、アプリで利用できるいくつかのライフサイクルメソッドを提供します:

Event NameDescription
ionViewWillEnterコンポーネントが表示されるアニメーションが はじまる時に 発火します。
ionViewDidEnterコンポーネントが表示されるアニメーションが 終了した時に 発火します。
ionViewWillLeaveコンポーネントを離脱するアニメーションが はじまる時に 発火します。
ionViewDidLeaveコンポーネントを離脱するアニメーションが 終了した時に発火します。

これらのライフサイクルは、ルーターによって直接マッピングされたコンポーネントに対してのみ呼び出されます。つまり、/pageOnePageOneComponentにマッピングされた場合、Ionic ライフサイクルはPageOneComponentで呼び出されますが、PageOneComponentがレンダリングする子コンポーネントでは呼び出されません。

これらのメソッドにアクセスする方法は、クラスベースのコンポーネントを使用しているか、機能的なコンポーネントを使用しているかによって異なります。以下では、両方の方法について説明します。

クラスベースのコンポーネントにおけるライフサイクルメソッド

クラスベースのコンポーネントで Ionic のライフサイクルメソッドを使用するには、次のように withIonLifeCycle という higher order component (HOC) でコンポーネントをラップする必要があります:

export default withIonLifeCycle(HomePage);
note

withIonLifeCycle@ionic/react からインポートします

そして、クラスコンポーネントに適切なライフサイクルメソッドを追加すると、イベントが発生した時に HOC がそのメソッドを呼び出します。以下は、各ライフサイクルメソッドを実装したコンポーネント全体です:

import React from 'react';
import { IonHeader, IonPage, IonToolbar, IonTitle, IonContent, withIonLifeCycle } from '@ionic/react';

class HomePage extends React.Component {
ionViewWillEnter() {
console.log('ionViewWillEnter event fired');
}

ionViewWillLeave() {
console.log('ionViewWillLeave event fired');
}

ionViewDidEnter() {
console.log('ionViewDidEnter event fired');
}

ionViewDidLeave() {
console.log('ionViewDidLeave event fired');
}

render() {
return (
<IonPage>
<IonHeader>
<IonToolbar>
<IonTitle>Home</IonTitle>
</IonToolbar>
</IonHeader>
<IonContent></IonContent>
</IonPage>
);
}
}

export default withIonLifeCycle(HomePage);

Function ベースのコンポーネントにおけるライフサイクルメソッド

Ionic React は、ファンクションコンポーネントで使用できる各ライフサイクルメソッドのフックをエクスポートします。各フックは、イベントが発生したときに呼び出すメソッドを実行します。

import {
IonContent,
IonHeader,
IonTitle,
IonToolbar,
useIonViewDidEnter,
useIonViewDidLeave,
useIonViewWillEnter,
useIonViewWillLeave,
} from '@ionic/react';
import React from 'react';

const HomePage: React.FC = () => {
useIonViewDidEnter(() => {
console.log('ionViewDidEnter event fired');
});

useIonViewDidLeave(() => {
console.log('ionViewDidLeave event fired');
});

useIonViewWillEnter(() => {
console.log('ionViewWillEnter event fired');
});

useIonViewWillLeave(() => {
console.log('ionViewWillLeave event fired');
});

return (
<IonPage>
<IonHeader>
<IonToolbar>
<IonTitle>Home</IonTitle>
</IonToolbar>
</IonHeader>
<IonContent></IonContent>
</IonPage>
);
};

export default HomePage;
note

クラスコンポーネントのように、ファンクションコンポーネントを withIonLifeCycle HOC でラップする必要はありません。

Developers can also optionally pass reactive dependencies to each lifecycle hook. These are then passed to the underlying React useEffect hook:

const [data, setData] = useState('foo');

useIonViewDidEnter(() => {
console.log('ionViewDidEnter event fired');
}, [data]);

React ライフサイクルメソッド

React のすべてのライフサイクルメソッド( componentDidMountcomponentWillUnmount など)も使用できます。 ただし、Ionic React はページのライフタイムを管理するため、特定のイベントが期待どおりに発生しない場合があります。 たとえば、最初にページが表示されたときは componentDidMount が起動しますが、ページから移動した時に Ionic はページを DOM ツリーに保持しているため、その後の当該ページへのアクセスでは componentDidMount を再度呼び出さない場合があります。 このシナリオは、Ionic ライフサイクルメソッドが存在する主な理由であり、ネイティブフレームワークのイベントが発生しない場合にビューが開始および終了するときにロジックを呼び出す方法を提供します。

各ライフサイクルメソッドのガイドライン

以下は、各ライフサイクルイベントのユースケースに関するヒントです。

  • ionViewWillEnter - コンポーネントが初期化されているかどうかに関係なくビューが表示される度に ionViewWillEnter が呼び出されるため、サービスからデータをロードするのに適したメソッドです。
  • ionViewDidEnter - データのロード時に ionViewWillEnter を使用することでパフォーマンスの問題が発生する場合は、代わりに ionViewDidEnter でデータ呼び出しを行うことができます。 ただし、ページがユーザーに表示されるまでこのイベントは発生しません。そのため、ロードインジケーターまたはスケルトンスクリーンを使用して、表示が完了した後にコンテンツが不自然にフラッシュしないようにすることができます。
  • ionViewWillLeave - データソースからの unsubscribe など、クリーンアップに使用できます。 componentWillUnmount は現在のページから移動しても起動しない場合があるため、画面が表示されていないときにアクティブにしたくない場合は、クリーンアップコードをここに配置します。
  • ionViewDidLeave - このイベントが発生すると、新しいページに完全に移行したことがわかります。そのため、ビューが表示されているときに通常実行しないロジックはここに移動できます。

ページ間で状態を受け渡す

Ionic React はページのライフタイムを管理するため、ユーザーがアプリケーションをナビゲートすると、以前のページの状態が更新されることがあります。これは、React の useEffect や React Router の useLocation を使って決定された状態に影響を与えることがあります。例えば、PageAuseLocation を呼び出した場合、ユーザーが PageA から PageB に移動すると useLocation の状態は変化します。

開発者は、前のページが定義された状態にしかアクセスしないことを保証するために、適切なチェックを含める必要があります。

例えば、以下のコードは testObject が定義されていない場合、エラーになります: { state.testObject.childKey } となります。

その代わりに、開発者は testObject が定義されている場合にのみ childKey にアクセスする必要があります: { state.testObject?.childKey } となります。